カラマツの四季をご存知ですか? カラマツは日本唯一の落葉針葉樹で、春には芽吹き、夏に緑が青々として、秋は黄葉、冬には落葉。四季それぞれに美しいです。
カラマツをご存知無い方は軽井沢に生えている木と言えばピンとくるしれません。中部地方の山地に多く、荒地でも育ちます。植林されているのも良く見ますがスギ、ヒノキに次いで多いそうです。
大きめの木の芽から若葉が束になって吹き出します。もう少し早い時期だと緑のつぶつぶを森に散りばめた様に見えます。これから若葉は溢れ出る様に広がって伸びていきます。
4月23日 本仁田山
雑木林の新緑をよく見ると白っぽい緑やら茶色っぽい緑やら色々な色が混じっていますが、カラマツの新緑は青青とした緑です。写真は三ツ峠の木無山。高原っぽく清々しい風景です。
5月17日 三ツ峠
間伐されたカラマツ林は夏でも涼しげです。大人気の大菩薩でも上日川峠から石丸峠への道は人通りが少なく静かで、カヤクグリやキビタキのさえずりを聴くことができました。
8月19日 大菩薩峠
その年の気候にも依りますが、秋の黄葉が黄金色の雨の様にパラパラと降る事があります。でもたいていの年は黄葉が十分進まないうちに落葉してしまったりするのが残念です。
10月20日 小楢山
冬になると落葉針葉樹独特の景観が観られます。針葉樹っぽい直線的な枝ぶりがくっきり見えるようになって美しいです。雪をかぶればさらに美しくなるかもしれません。
12月10日 本仁田山
甲州櫛形山にはカラマツの原生林が広がっています。藻みたいな物が絡まっているのは地衣類のサルオゴセ。お化けの森って感じになっています。
ハイキングコースの脇に樹齢300年以上と言われる大カラマツがあります。あまり強くない木らしいので背高くはなれずこんな感じになるのだろう。

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