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都心に近くて遠くの山まで眺望できる低山4ヶ所を写真付きで紹介します。北アルプスや南アルプスも見えます。 どの山が見えているか判定する事を山座同定といいます。山座同定に使用した地図と私なりの山座同定のやり方も掲載しました。 |
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奥武蔵丸山から北アルプスを眺望奥武蔵の丸山(標高960m)は東京近郊の低山では唯一、北アルプスが見える大展望の山です。西武秩父線芦ヶ久保駅から2時間半ほどの登りですが、頂上一帯は埼玉県民の森で駐車場からすぐ登ることもできます。展望台がある頂上からは秩父盆地や周辺の山が一望ですが、良く晴れた日には北アルプスや八ヶ岳など遠方の山が見えます。 ![]() | |
![]() 正面に武甲山。後方は石尾根から奥秩父ですが、これらが邪魔で富士山や南アルプスは見えません。 |
![]() 西には武甲山に負けても劣らずの存在感がある両神山。近場では一番迫力がある山容です。 |
![]() 両神山の左には三国峠越しに八ヶ岳の赤岳が見えます。横岳への稜線も続いて見えます。 |
![]() 赤岳のアップです。とりあえず八ヶ岳が見えるかがここに登ってきた甲斐があったかどうかです。 |
![]() 両神山の右は高い山が無い方角ですが、真ん中の二子山周辺がこの山の山岳眺望の核心部分です。 |
![]() 二子山の左横は美ヶ原でしょう。右側の白い山は田口峠越しの北アルプス餓鬼岳辺りに思われます。 |
![]() 北に目を移すと東御荷鉾山と西御荷鉾山。左に浅間山がドーンとそびえています。右は四阿山。 ↑TOP |
![]() さらに右側は鼻の形の鼻曲山と三角錐の浅間隠山。そしてその間の独特の山容は嬬恋の破風岳だろう。 |
スカリ山から上越国境を眺望スカリ山(標高435m)はあまり有名ではありませんが眺望が素晴らしい山です。奥武蔵のまだ入り口といえる所にあり、西武池袋線の東吾野駅から2時間で登ることができます。山頂直下の急な坂を登ると少し広くなって北側が開けます。筑波山や日光は当然ながら、空気が澄んでいれば谷川岳など上越国境の山、志賀高原方面まで眺望できます。 ![]() | |
![]() 奥武蔵の東端に位置しているので、関東平野を端から端に横断して筑波山が見晴らせます。 |
![]() 日光方面もさえぎる物無く男体山がランドマークになってます。左端にひときわ高いのは日光白根山。 |
![]() 赤城山の左に朝日岳、清水峠、谷川岳。子持山の左も谷川連峰が続き一番高いのが仙ノ倉岳。赤城山右にポコっと白いのは燧ヶ岳? ↑TOP |
![]() 堂平山の左肩の遠方の三角の山がおそらく浅間隠山。その右の雪山が草津白根辺り、左は四阿山辺りと思われます。 |
陣馬山から赤石岳を眺望陣馬山(標高855m)からは冬の晴れた日はたいてい南アルプスが見えます。高尾山から和田峠まで人気ハイキングコース最後の山で、冬も休みの日に茶店が開店しています。山頂周辺は広場になっていて、丹沢から富士山、南アルプス、大菩薩から奥秩父、奥多摩三山とさえぎるもの無い眺望です。 ![]() | |
![]() 笹子峠越しの遠望の妨げとなる扇山の左に南アルプスが望めます。純白の峰が見えるか登頂のお楽しみ。 |
![]() 赤石岳のアップです。小赤石岳と並んで見えますが手前はかなり切り立っているようです。 |
![]() こちらは悪沢岳(荒川東岳)。頂上直下の右側が万之助カールでぽっかりとえぐれているのが見える。 |
![]() 南アルプスから右に視線を移せば、滝子山から大菩薩嶺まで長々と続く大菩薩連嶺の全貌が眺められる。 |
![]() 大菩薩連領が途切れた右に奥武蔵最高峰の北奥千丈岳と国師ヶ岳。その後ろに金峰山が白く覗いている。 ↑TOP |
![]() 金峰山は岩がちなので雪が積もり易いのか白く見える。目印の五丈岩が肉眼でも確認できる。 >金峰山からの大眺望 |
南高尾山稜から農鳥岳を眺望高尾山エリアの大垂水峠から城山湖に南下する尾根は南高尾と呼ばれていますが、その途中に富士山が展望できる休憩所(標高500m)があります。しかしここは笹子峠越しに南アルプス塩見岳以北が見えるちょっとめずらしい眺望ポイントになっています。 ![]() | |
![]() この場所は富士山の展望台ということになっていますが、丹沢の大室山と背比べ状態でいまひとつです。 |
![]() 御坂の山が低くなった右に塩見岳が見えます。塩見岳は頂上が三角で長い尾根を持ってるのが特徴。 |
![]() 農鳥岳はちょうど笹子峠の後ろに見えています。右側が屏風のように切れ込んでいるのが特徴です。 ↑TOP |
![]() 間ノ岳です。頂上近くまで細沢が深く切れ込んでいます。間ノ岳より右側は大菩薩が邪魔で見えません。 |
私なりの山座同定の方法私は山座同定するのに方位測定はしません。正確な方位を測る機器を持ってないからです。方位は自分の位置と確定できるランドマークで決定できます。例えばスカイツリーから都庁の真後ろに見える遠くの山は地図上に直線を引けば判る理屈です。また都庁と代々木ドコモタワーの間に見える遠くの山の範囲も同様にして判ります。 山頂に登って遠くの山が見えた時は、その方面全体の写真と遠くの山周辺をアップした写真を撮ります。そして家に帰ってから国土地理院の地図に補助線を引いて山座同定します。 この方法には確定できるランドマークが必要です。ある程度遠くの特徴のある山や峠はとても重要です。東京近郊の低山からの山座同定で頼りになるのは、丹沢の大室山、三ツ峠山、扇山や滝子山、浅間山や浅間隠山、小野子山や子持山、東西御荷鉾山などです。 ↑TOP | |
(おまけ) 雲取山が呼んでいる近くの公園に眺望の良い丘(標高60m)があります。街中ですので周辺の建物の隙間から垣間見る感じになります。日光白根山も見えていたのですが、新しいビルが建って見えなくなってしまったのは残念なことです。2018.12.13 撮影 | |
![]() 鉄塔が少しじゃまですが富士山が美しい。手前にある西丹沢の大室山がとても低く見えるのがすごい。 ↑TOP |
![]() 東京都最高峰の雲取山もこの辺りからは良く見えます。手前には本仁田山がもっこりと見えます。 |
![]() (この写真はタップできません) | |